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「黄色信号でアクセルを踏む人は・・・ココロの痛みを感じてる」

信号が黄色になるとついついアクセルを踏む人たちがいます。
きっと彼らは交通ルールを知っていて、ルールは守りたいとは思っているかもしれませんが、
実際には黄色で止まることができずにそのまま信号を通過していきます。

なぜ止まれないのでしょうか?
答えはとっても簡単で「ココロの痛み」を感じているからです。
きっと、信号待ちをするのが嫌なのではなく、信号が自分の目の前で変わること自体が嫌なんだと思います。
まるで「限定100個のケーキの順番待ちをしていて、自分の目の前で売り切れになる」のと同じような感覚でしょう。
信号が黄色になると、時にはアクセルを踏んで信号が赤に変わる前に通り過ぎてしまい、
自分がギリギリセーフになりたいんだと思います。

路駐すると交通違反になるので、コンビニやレストランの駐車場に無断駐車して
「交通違反はしていない」とか「ほかの人には迷惑をかけていない」と自分に言い聞かせて誤魔化したりします。

ウインカーをまったく点灯させないと、交通ルールに違反するという思いから、
とりあえず1回だけでもウインカーが点灯すれば義務は果たせると考えて
右左折や車線変更をはじめた後に意味の無いウインカーを一瞬だけ点灯させていきます。

信号の無い横断歩道で止まらないといけないとは思っていても、
自分が止まった時に対向車が止まらなかったり、乱暴な後続車に追越されると
とっても寒い気分になってしまうので、その痛みをさけるためにそのまま横断歩道を通過していきます。

でも本当は、「間違えて止まること」を一番怖がっているのかもしれません。
それは「歩行者が渡りたいのか、渡りたくないのか」の判断を間違えて
せっかく横断歩道で止まっても歩行者に横断歩道を渡ってもらえなかった時には
周りから白い目で見られているような気分になるのが嫌なんでしょうね。
その痛みを避けるために、最初から止まらなければ「歩行者が渡るか渡らないかを判断する必要がなくなる」というわけです。
 
 
きっと心が成長していって、自分の感情をコントロールをできるようになってくると
だんだんと心の痛みも少なくなって、思いやりやルールを重視できるようになっていくんだと思います。
でもココロのどこかに甘えがあるうちは成長できないのかもしれませんね。


「クラクションを鳴らす人は運転が下手」

ところで「クラクションを鳴らす人は運転が下手」とよく言われていますが、それにはこんな理由があります。
例えば、一時停止の標識があるところでも、止まるつもりがない人がいるとします。
もし、その人の前を走っている車が一時停止の標識で止まったら、その人はクラクションを鳴らすかもしれません。
どういうことかというと、クラクションを鳴らした当人は「止まらなくても良い」と思っていたのに、
前の車が止まったことで「止まらなくても良い」という考え方を否定されてしまったような気分になります。
他にも右折待ちでなかなか右折しない車を我慢できない人や、前を走る車を煽ってしまう人などにも当てはまると思います。

そして、普段の生活でも自分のペースを作れずに取り乱してしまうと、
動揺を隠そうとタバコに火をつけたり、声を大きくしたりするのと同様
クラクションを使った実力行使で、あたかも自分が正しいと思わせたくなるようです。

きっと正しい意見だったとしても実力行使してしまう人は、
自分の思い通りにならないと地団駄を踏む子供のように見えるので、
ふつう他の人からの支持は得られにくいと思います。


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2000-2009 文:りあ