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「踏切では一時停止」
踏み切りで一時停止せずにそのまま進んだ方が
スムーズに運転できると感じている人もいると思います。
ところが踏み切りは普通の交差点と違い危険な要素が多く、
踏み切りで立ち往生して電車と衝突する事故が後を絶ちません。
きっと「なぜ踏み切りで一時停止する必要があるか」を考えれば、
踏み切りでの事故を避けることができると思います。
踏切での一時停止には2つの意味があります。
1つは電車が接近していないかの確認です。
窓を開けて電車の音を聞くってことを教習所で習いましたよね。
もう1つは踏み切りの先が渋滞していないかの確認ですが、
日本の道路事情を考えるとこちらの方が重要になってくると思います。
うっかり前の車の後について行き、もし渋滞していたら立ち往生してしまいますよね。
ちなみに電車と事故を起こすと、被害総額があっというまに数億円規模になるそうです。
(電車や線路の修理代の他にダイヤが1分遅れる毎に数百万の損害だとか・・・・。)
特に駅の近くの踏み切りでは人通りが多いので、前の車が渡り終わってから踏み切りに進入しましょう。
しかも、踏み切りのすぐ先に横断歩道があるので要注意です。
はやく踏切を通過したい気持ちは分かりますけど、
大量の歩行者が横断歩道を渡り始めたらアナタは踏み切りで立ち往生してしまうことになりますよ。
踏み切りに信号機が併設されている場合は信号に従って進むことができます。
ところが青信号が設置されているのは廃線になっていたり貨物列車専用のローカルな踏み切りなどだけで
通常の踏み切りには「赤の点滅信号」が設置されていて一時停止が必要になります。
さてさて、アメリカなどは踏み切りは一時停止しなくても良いことになっていますが、
アメリカの場合、日本と違い都市部ではほぼ地下鉄になっているので踏み切りがありませんし、
郊外では貨物列車等が1日数本通過するだけで、日本のように電車が分単位で運行しているわけではないようです。
このため安全性より円滑性を優先させて、乗用車には一時停止義務はありませんが、
トラックなどの大型車は乗用車の場合と比べて一旦事故になると被害がとても大きくなるので、
日本と同様一時停止義務があるそうです。
踏み切りもたまに故障することがあるので、一時停止して確認すると安心できますよね。
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2000-2009 文:りあ