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「誤解のない合図」
合図が曖昧だったり、分からないのでは意味がありません。
正確・確実におこなってこそ意味がありコミュニケーションとして成り立ちます。
- 対向車や脇道からの合流車などに道を譲る場合のパッシングは、
パッシングした瞬間を見逃したり、地面の凸凹で光の加減が変わっただけだったり、
正しく意図が通じないこともあります。
ヘッドライトをつけている場合は一旦ヘッドライトを消してからパッシングすることで
「こちらは待っているから、お先にどうぞというニュアンス」が強く表現できます。
また、パッシングする場合は一瞬だけレバーを引くのではなく、
ちょっと長めにレバーを引くと、より強く意思をアピールすることができます。
パッシングしたりするときには周りの状況を注意しましょう。
例えば、あなたが対向右折車にパッシングしたり、ヘッドライトを消した時に、
あなたが譲ったつもりのない(あなたが気が付いていない)車に対しても道を譲ったと誤解されることがあります。
これは夜間に無点灯の車やハイビームの車に対してパッシングで注意してあげる時も同じなので、
誤解がありそうな時は無難にそのまま通り過ぎてしまいましょう。
逆に対向車からパッシングされた場合は「対向車が譲ってくれた」でもなく「対向車が先に行くよ」でもなく、
「対向車を見てね」という意味合いで受け取りましょう。
そしてパッシングした対向車の動きに注目して、「対向車が譲ってくれた」のか「そうでないのか」を見極めましょう。
- 右左折時のウインカーは「これから右左折のために減速しますよ」と言う意味を込めて点灯させるので、
曲がる直前や減速した(ブレーキを踏んだ)後に点灯させてもあまり意味がありません。
早めに後続車に合図することによって、後続車に心の準備をしてもらいます。
ただ早めといっても、あまりにもウインカーが早すぎると後続車が意味を理解できないことがあるので
適度なタイミングで使用しましょう。
- ウインカーは右左折、走行レーンや走行位置を変え終わったら直ちに戻します。
点灯させつづけると、そのことによって新たな誤解を生んでしまうからです。
交差点内やその前後に駐停車している車両がいる場合は
例えその止まっている車両をよける場合であっても、
ウインカーの使用はあまり好ましくありません。
どうしてかと言うと、車を避ける為に右ウインカーを出したとすると、
右折待ちしている対向車が、あなたも右折するものだと思い対向車があなたの目の前で右折するかもしれないからです。
- バス停で乗客が乗降中の路線バスを追い越す場合は、
左ウインカーを使って、追い越すことをバスの運転手に対して示すと親切です。
ちなみに路線バスが発車の合図として右ウインカー点灯中に、
そのバスを追い越すと道路交通法の乗合自動車発進妨害に触れ罰せられます。
自分中心ではなく、相手の立場になって適切なサインを送りましょう。
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2000-2009 文:りあ