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「日陰の駐車は、き・け・ん」
暑い夏、路上駐車する際についつい日陰を選んでしまう機会が多くなると思います。
ところが太陽が出ている間、日陰に隠れているモノの認識性が落ちるので、
駐車中は夜間と同じ様にハザードや車幅灯を利用しましょう。
特に赤や黒の様な色の濃い車は、日陰に入ると極端に見難くなります。
太陽がとっても眩しく、目が明順応しているので、日陰に止めてある車が見えにくくなっています。
駐車中はヘッドライト点灯も有効かもしれません。
法律的には50メートル離れたところから十分に認識できない場合、夜間以外でも
ハザードや車幅灯、前照灯を点灯させるなどして、駐車車両の存在を周囲に教える義務があります。(道交法施行令19条)
ちなみにエンジンを止めてライトを点灯させると1、2時間もかからずにバッテリーがあがってしまうそうです。
安全のためにも、なるべく日陰に止める時間を短くする様にしましょう。
※影は太陽が出ている間にできます。
曇りの日や太陽が沈んだ後は影がなくなります!って当たり前ですよね☆
だから影の中にいる間は周囲が明るい時ほど、ライトなどを使わないと目立てません。
特に木や壁が多く、太陽の光が回り込みにくい所はとっても暗くなります。
トンネル内ではヘッドライトを点灯している車はすぐに発見できますが、
ヘッドライトを点灯していない車は、その存在すら分かりにくくなっています。
ちなみに上の写真ではヘッドライトを点灯している車のすぐ後ろと対向車線にもう1台無灯火の車がいます。
実は、日陰はトンネルと同じなんです。
「トンネルの外」から「トンネルの中」は暗くて見えませんが、
一旦トンネルの中に入ると目が暗順応してトンネルの中が見やすくなるのと同様、
自分が日陰に入ると日陰の中が見やすくなります。
もちろん日陰の外から走ってくる車は暗順応していないので、日陰の中に注意が向かないことがあります。
遠くから走ってくるときに路上駐車の存在に気が付かないと、
駐車車両の側方を対向車とすれ違えるだけの間隔を保てない為、
日陰の中に入った瞬間に駐車車両に気づき、急ハンドルになることがあります。
最悪、対向車も直前まで駐車車両に気が付かなかった場合、
駐車車両を避けようとした対向車と正面衝突の危険さえあります。
駐車車両が絡む追突事故は毎年約3000件起きています。なんと1日約10件!!
さらにその事故によって毎年100人近い方が亡くなっています。
この数字は交通事故全体の犠牲者の1%を占める割合です。
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2000-2009 文:りあ