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「交通事故相談」
バンパー同士の接触など軽い物損事故なら、誠心誠意謝って相手に納得してもらえれば許してもらえることもあります。
あなたが被害者だった時も目立ちにくいキズだったら、快く許してあげましょう。
お互い人間なので感情的になってしまいがちですが、事故は偶然にも起きてしまうものなので
心を大きくもって、不幸なことはさっさと忘れてしまいたいものです(^^)
注意しなくてはいけないのが「誠心誠意謝罪すること」と「金銭的な補償」を分けて話をすることです。
謝ることと金銭面を同時に考えて行動すると、たやすく相手から見透かされてしまいますし
過失割合にこだわり、一切の謝罪をしなければ将来にわたって禍根を残すことにもなりかねません。
例えば「大切なドライブの時間を台無しにしてしまってごめんなさい」と告げてから「修理代については後ほど保険会社と相談させてください」
と言えば比較的スムーズに手続きが進められると思います。
さてさて、本格的に事故ってしまった場合は、
自動車保険等に加入しているなら保険会社やその代理店に連絡(相談)してください。
任意保険等に加入していなかったら、近くにある弁護士事務所などに相談してください。
(とりあえず卒業した教習所の担当指導員という手も・・)
(財)日弁連の法律相談窓口
では、無料で交通事故相談や示談の斡旋をしてくれるようです。
人身など、被害が大きい場合は生半可知識に頼らず、必ず弁護士などの専門家に相談しましょう。
もし交渉が進んでいくうちに、アナタに不利な展開になってしまった場合、
途中から弁護士を入れても、それを挽回できる可能性はかなり低くなってしまいます。
弁護士費用に比べて、はるかに被害金額の方が大きいですし、余計な気苦労もしなくてすむハズです。
事故現場では
- まず冷静になりましょう(^^)
- 負傷者がいる時はその救護を最優先にします、そして救急車を呼びましょう。
- もし携帯や使い捨てカメラがあったら簡単に事故状況を写真にとっておきます。
- 他の交通の邪魔にならないように、事故車両などを移動します。※1
- 警察を呼びます。
- 相手のナンバー・車種・色、相手の車に乗車していた人数などをメモします。
- 相手運転手の免許証等で、名前や連絡先をメモします。
- 事故現場の状況をメモします。(路上駐車した車が事故原因になりそうならその車のナンバー等も)
- 目撃者がいれば連絡先を聞いておきます。(裁判等になったときに非常に大切)
- その場では絶対に示談しない。(相手が有利なように誘導されるかもしれないので必ず専門家に確認)
※1
死亡事故等の重大な場合は特別で、現場保存のため車などの位置を動かしてはいけませんが、
通常は、近くの駐車場などを利用して、すばやく事故車両を道路から撤去させましょう。
もし、事故車両を道路に放置していて、そこに後続車が追突した場合は「新たな事故」として扱われます。
すなわち、自動車保険では、もう1つ別の新しい事故が加わり、2件の事故が発生したことになります。
意外と知られていませんが、等級落ちが2回発生して6等級下がることになります。
さらに、危険防止措置義務違反という違反も加わってしまうことがあります。
事故の撤去作業が完了するまで現場が混乱するので、新たな事故が起きないように交通整理なども忘れずに行いましょう。
加害者・被害者どちらの場合でも、
- 交通事故証明書
- 事故当時の状況をメモしたもの
- 診断書、後遺障害診断書
- 治療明細書(入通院日数、治療費・通院費のメモなど)
- 事故前の収入を証明するもの(給与明細書・休業損害請求書・源泉徴収票・確定申告の写しなど)
- 相手方からの提出書類
- その他(差額ベット代、付添日数・費用、修理費、家屋改修費、有給休暇日数、相手方の加入保険のメモ)など。
などの書類を整理して専門家に相談できるようにしてください。
弁護士や保険会社が過失割合や裁判費用の相談などにのってくれると思います。
※保険会社の代理店がしっかりしていると
事故内容によっては自動車保険の「等級落ち」(保険会社から保険金が支払われるたびに3等級下がり翌年から保険料が上がる)
が発生しないような手立てやアドバイスをくれることがあります。
自動車保険に入るときは保険事務所など、法律に詳しい担当者がいるところで加入するのがいいかもしれません。
また最近流行の外資系等の電話で直接加入できるようなところは代理店がないので、
代理店の手数料だけ保険料が安い分、代理店がやってくれるようなサービスがないようです。
自転車同士の場合
自転車の事故には自賠法が適用されませんので
自転車同士や自転車と歩行者の事故で示談がもめた時は訴訟提起や簡易裁判所の調停を利用するしかなさそうです。
万一のときに慌てないように損害保険等に加入しておきましょう。
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2000-2008 文:りあ